2022-07-20

浄水器いらず! 富士箱根伊豆国立公園の水、美味しさの秘密

富士箱根伊豆国立公園内の伊豆ハウスでは、天城山のめぐみを受けた水道水をご利用いただけます。水道を捻って、そのまま飲む水はまろやかで、浄水器が不要の美味しいお水です。

 

伊豆ハウスが位置する大室山の麓、大室高原の水は「日本百名山」にも数えられる天城山系の地下水を水源としています。弱アルカリ性でpH7.2~7.7の水は飲みやすく、良質な軟水となっています。

 

2019年には年間降水量が1位になるなど降水量が多い天城山を水脈とする、伊東だからこその自然のめぐみ。伊豆高原に滞在の際には、ペットボトルの水ではなくぜひ水道水を味わっていただけたらと思います。

 

美味しいとは知っていたけど、仕組みを理解していなかった水についてもっと知るべく、静岡県伊東市水道課に訪問。伊豆高原地域の水がどうして美味しいのかについて教えてもらいました。

 

伊豆の水、おいしさの秘密にご興味をお持ちの方は是非ご覧ください。

 

 

温泉のまち、伊東市のお水が美味しい理由

伊東市には綺麗な水を供給する水源が点在しています。伊東市が管理する湧水8ヶ所、井戸二十ヶ所のほか奥野ダムのダム水と伊東大川の表流水が水源になっています。

 

そのほかにも、大室高原や伊豆高原別荘地等の開発とともに整備された上⽔道が2事業、簡易⽔道が 6 事業、専⽤⽔道が19事業と多くの水道業者が存在します。

 

昨今、伊東市では人口が減少傾向にあることもあり、ダムの浄水は使用せずとも、湧水や井戸水だけで市水エリアの供給量をまかなえるそう。

 

施設保全の観点から、週に一回ほどダムからの浄水センターを動かし湧水等とブレンドして供給されているとのこと。

 

また浄水処理を経ずとも、水道法で定められている塩素添加を経て供給できる水が豊富にあることは驚きでした。

 

 

比較的平坦な首都圏では、大規模な上下水道が整備されているのに慣れていると思います。ダムや湖の水はそのままでは決して飲めないけど、巨大な装置を通して飲料水が供給されることに慣れていた筆者には数多くの事業者がそれぞれ湧水や井戸水を供給するのは直感的に理解が難しいと感じました。

 

伊東市では、すぐ近くの地域であっても水道水の源泉が違ったりするのです。平坦な地域では、大規模な設備が適していても、高低差が大きく、山あり谷ありの伊東市ではそれぞれの地域で水を用意するという慣習があるそうです。

 

一方で昨今、水道管の老朽化や耐震補強の必要性等からそれぞれの水道事業の継続が難しくなり、伊東市が管理する市水の供給を求めるケースも数件あるようです。

 

確かに山の上や、坂の斜面に建てられた家にはタンク付き受水槽を使用している家庭が多いように思います。市内のあちこちにポンプをつけるよりも、各地で採れた水を排水するのが合理的なのは山や谷が多い地形ゆえなのかもしれません。

 

伊東市の「安全安心な水を安定して供給する」上で、現状と将来見通し、ビジョンは伊東市水道ビジョンにてご確認いただくことも可能ですのでお知らせいたします。

 

 

 

水が美味しい地域と、飲料基準を満たしていない地域があるそう・・・

2022年現在、伊東市吉田風越、海洋台別荘地等の一部の地域では農業用水が水道水から供給されているようです。地元に長く住む方によると、かつて田んぼやみかん畑に散水していた水を比較的新しくできた別荘地等に供給している場合もあるようです。

 

農業用水を家庭用に利用している地域では、水道水の管理基準を満たしておらず、農業用水の検査しかしていないとのことで自宅購入等の際には不動産屋さん等によく確認することをお勧めいたします。

 

日本の水は飲めるという思い込みがあったので、水道水が水道から出てこないことに驚くと同時に不動産購入時には、小さな表記でもきちんと確認することが必要なのだなと感じました。

 

移住して3年目。伊東の水について知ることにより、もっと伊豆が好きになった筆者でした。

関連記事